ぐちゃぐちゃな心でも、世界は私が居なくとも廻ることを感じた。

涙の止まった顔を見て、カレは静かに私に残酷な続きを話す。

――ヒトリで居たいときもあるだろ?…お前と居ても癒されないし、それが誰であっても同じ。

ジブンの事で手一杯、正直考えられない。

「オレと居たら駄目になる」

実家に戻ればいい、半年ぐらい離れてみれば良いさ…お互いの為にも。その頃には、オレもアパート借りる予定だし…

「その時、一緒に暮らすなり話せばいい」――

昨夜のヒートアップした口論も、芋づる式に思い出していく。