明日なんて来なくていい。 来なければこの行為からも解放されるから。 そう思っていても必ず明日はやってきた。 まだ寝ている父親を起こさないように学校に行く為、制服を着替えて家を出ると 「よっ。」 家の前にはいつものように幼なじみの皐月が居た。 オレンジ色の髪の毛は襟足だけが長く、色白の中性的な顔をした彼は女子達の人気者。 そんな人気者の皐月なのに、朝と帰りはいつも私を待っていてくれて一緒に登下校していた。 「皐月。おはよう」 .