重なった素肌



この日の夕方からの天気は雨だった。


運良く折りたたみ傘を常備していた私はその折りたたみ傘を持ち、下駄箱で皐月を待つ。


紗由美は合コンだからと言っていつものようにそそくさと先に帰って行った為今日も皐月と2人の下校だ。


皐月を待つ間、携帯でゲームをしようと携帯を開いた途端、誰かに頭をポンっと叩かれた。


ビックリして携帯から目を離し、見上げると皐月が居た。


「ごめん。遅くなって。」

走ってきたのか少し息が切れているような気がした。



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