重なった素肌



「きゃー!皐月くんじゃん!」
「あ、皐月だったんだね。」


皐月は興奮している紗由美を見て笑いながら日和の頭を撫でる。


「日和たちもご飯?てか、すげーなこの量。」


思わず驚く皐月に、恥ずかしくなったのか紗由美は慌てておにぎりやらパンやらをかき集めて袋に戻そうとした。


すると皐月がパンとおにぎりを一個ずつ取って


「いただき。貰ってくわこれ。」


と言い、また友人達の方に戻って行った。


「あ、持っていっちゃった。ごめんねさゆ?あれ余ったら放課後売り物にする予定だったんだよね?」



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