重なった素肌



授業は着々と進んでいき。あっという間にお昼になった。


お昼になった瞬間に飛んでくる紗由美の両手にはいつものようにパンやおにぎり、それにお菓子がビニール袋いっぱいに詰められている。


「さゆー!またこんなに買って。いつも2人で食べても食べきれないじゃん。勿体無いよ。」


ぷくっと頬をふくらませると紗由美は聞いてないふりをして


「お昼行くよー!屋上屋上!」

と日和の手を掴み屋上に向かう。


「もう‥。」


呆れた顔をしながらも日和の顔には笑顔が浮かんでいた。


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