遊園地デートから次の日俺は、放課後4時にいつもの様に派出所に行った。

「ねーお兄さん僕のこと好き?」

「は?」

俺は、とびっきりの笑顔で言ったのにお兄さんは間抜けな顔してる。

「だから~お兄さんは僕のこと好き?」

「何言ってんだお前…」
俺は、お兄さんの背中に引っ付いた。

「冷た~い」

「知らねーよつか仕事の邪魔だ帰れ帰れ。」

むくれて俺は、言い返した。

「どうせ帰っても楽しくないもん…誰も居ないし。」

俺は、むくれ顔から萎んだ顔になった。

「なんだ、だから寂しがり屋の湊汰くんは、親が帰って来るの此所で待ってるわけだ。」

「っ…違うよ」

俺の声には、覇気が無かった。だがそのまま続けた。

「そんなこと…あのさお兄さんっ!」

「なんだー?」

「明日卒業式なの。だから少しだけでいいから見に来て?」

俺は、俯きお兄さんのシャツに顔を押し当てた。
多分仕事でお兄さん…来れないから。

「少しな。」

「え?」

「見回りんときに。それで良いだろ。」

お兄さんは、とっても綺麗な笑顔で言ってくれた。

「だって大切な行事だろ?それにお前の湊汰の晴れ舞台だからな。」

「じゃあ絶対…」

俺は腕を解いた。

「絶対来てね。」

そのまま家に向かって走り出した。