「……んっ!」
……さ、酸素をください!
滝川くんがいつまでたっても唇を離してくれないせいで、呼吸がうまくできない。
このままじゃあ、本当に酸欠になっちゃう!
あたしは滝川くんの胸をドンドンと力強くたたいた。
そこでようやく滝川くんは唇を話してくれた。
「な、なにする、の……っ!」
呼吸が整わなくて途切れ途切れになりながらも、あたしは精一杯抗議する。
そんなあたしを見て、滝川くんはフッと笑みをこぼした。
「キスで息切れしてるのって、お前くらいだぞ」
「あ、あたしは滝川くんみたいにキスに慣れてないの!しかも……セカンドキスまで奪って!」
あたしの大切なキスが……また、滝川くんに奪われてしまった。


