【New】スイートな恋をめしあがれ♡



そんなふうに思い始めたころ、あたしの涙はいつの間にか止まっていた。



そして冷静になってみると、とてもはずかしい体勢だったことに気づく。



「も、もう離して……っ」



あたしは滝川くんの胸をさっきよりも強く押し返して、パッと離れた。



滝川くんを見上げると、さっきまでの優しさはどこへ行ったのか、いつもどおりの意地悪な笑みを浮かべる滝川くんに戻っていた。



「はずかしがってんなよ」



「う、うるさいなぁ」



「……ふーん?“うるさい”?」



……うっ。



あたし、またまずいこと言っちゃった?