そしてあたしがふふっ、と笑った瞬間だった。 「……きゃっ!?」 急にグイッと腕を引っ張られて、気づいたときには滝川くんがあたしに馬乗りになっていた。 背中にソファの柔らかさを感じる。 一瞬、なにが起こったか分からなくて、あたしは上にいる滝川くんをただ見つめることしかできなかった。 え、と……どうして滝川くんがあたしの上に? さっきまで、目を閉じて眠ってたよね? 「彼氏の寝込み襲うなんて、だれに教えてもらった?」 「か、彼氏!?お、襲う!?」 あたし襲ったつもりなんてないんだけど!!