たしかに天気はいいけど……。
空とは対照的に、あたしの心は嵐のようだ。
ふたり並んでフェンスに寄りかかって座り、お弁当を食べはじめる。
「そういえばさ、昨日、生徒会室行ったんでしょ?」
しばらくすると、明菜が思い出したようにあたしを見て昨日のことを聞いてきた。
「う、うん。まぁ……」
忘れたかったことを思い出し、あたしは下を向いて曖昧に返事をする。
言えるわけない、いや……言いたくない。
副会長、そして彼女になっただなんて……。
これが夢だったらどんなに幸せか。
「なにか言われたりした?」
「……う、ううん?なにも言われてないよっ?」
本当は無理やり副会長兼彼女にさせられたんだけど……。
だってまだ信じられないというか、認めたくないというか。
「……乃愛ってさ、ウソつくとき必ず下向くよね」
「え゛!?」