「あ、当たり前でしょ……」
「そうか。じゃあ、しかたないな」
ガクッと肩を落として、ため息をつく滝川くん。
え?
てことは、彼女になるっていうのは、あきらめてくれたの?
なんだ、話せばやっぱりわかってくれるんじゃない。
と、そう思ったのも束の間。
「言うしかないな。キスのこと」
「え?」
「そこの3人……」
「わあぁ!ちょ、ちょっと!!ストップ!」
あたしは朝輝先輩たちを呼ぼうとする滝川くんを必死に止めた。
なにしようとしてるのよ!
「じゃあ、なるよな?彼女に」
「そ、それは……」
「おい、3人とも……」
「な、なるなる!彼女にでもなんでもなるから!!」