「ふ、副会長が辞めちゃったのはかわいそうだと思うけど……あたしに副会長なんてできるわけないじゃん!」
「安心しろよ。副会長っつっても、会長が俺だから、実際には仕事はないに等しいから」
と、滝川くんはそう言うけど……やっぱり無理!
だって、小学生のときも中学生のときも生徒会にはまったく縁がなかったのに、いきなり生徒会で副会長なんて!
もう、前の副会長どうしてやめちゃったの!?
「乃愛ちゃん、相当やりたくないみたいだねー」
あたしたちの会話を離れて聞いていた朝輝先輩が、笑ながら話しかけてきた。
朝輝先輩の言葉に他のふたりもコクコクとうなずく。
絶対、他人ごとだと思ってる。
だってみんな、ほおの筋肉緩んでるもん。


