もう……副会長はこの中にいる? あたしは朝輝先輩、翔平先輩、太陽くん……と、この生徒会にいる全員の顔を順番に見ていく。 あ、だれかが副会長を兼任するってこと? と、首をかしげた瞬間。 「副会長はお前だよ」 滝川くんの低い声が生徒会室た響いた。 「……へ?」 滝川くんの言葉に、あたしは何回もまばたきをする。 『副会長はお前だよ』 お前? あたしは生徒会室をグルリと見渡した。 その瞬間、滝川くんに肩をたたかれた。 「副会長へお前だ、乃愛」