あれ……そういえば、なにかが足りないような……。



「じゃあ、あと生徒会で足りない役職はなんだ?」



あたしが思っていたことをずばりと質問された。



生徒会で足りない役職……。



あたしは顎に右手を添えて考えた。



すでに朝輝先輩たちはわかっているらしく、クスクスと笑った後、それぞれ自分の机に座って、別の話を始めている。



ま、まさかわかってないのあたしだけ!?



「まだわかんねぇのかよ?」



「うっ……ま、まだ」



思い出せそうで、思い出せない!!



「はぁ……。じゃあ、もうひとつヒントな?これでわかんなかったら、お前はマジでバカだよ」



「なっ!」



『マジでバカ』って!