そのセリフとともに、あたしの頬に温かいなにかが触れた。



えっ……?



それが滝川くんの唇だと気付くのに、そう時間はかからなかった。



「なっ……!」



なにをするの、この人……!



「顔、赤いけど?」



「だ、だだ、だれのせいだと思ってるの!?ほ、ほっぺにキスなんて……最低!」



信じられない!!



「俺のせいかよ?」



「あ、当たり前でしょ!?」



キスされたら、だれだって顔赤くなるよ!



それがたとえ頬だったとしても。