なんて考えていると……。 「お前さ、俺がお前のクラスに行ったの……気付いてたろ?」 「え!?」 あたしを抱きしめたまま、滝川くんが話しはじめた。 「言い訳しても、ムダだから」 「ひっ……!」 ついでにフッと耳に息をかけられたせいで、あたしの口からは変な声が出た。 「なんで、置いてった?」 楽しそうな滝川くんの声。 あたしの反応見て面白がってる……。 「……っ」 「どうなんだよ?」 次には甘い声で尋ねられて、ウソをつけるはずもなく……。