その手前には、大きめのローテーブルを挟んで黒いソファがふたつ向かい合わせで置いてあった。



あたしがもの珍しそうにキョロキョロと生徒会室を見渡していると、滝川くんはスッと歩きだし、黒いソファにドサッと座った。



なんか、座り方がえらそう……。



そう思いながら生徒会室のドアの前にたったままでいると、「こっち来いよ」と滝川くんが手招きをした。



「……?」



彼の言葉を不思議に思いながらも、あたしはソファの近くまで行った。



すると……。



「……きゃっ!?」



あまりの突然のできごとにあたしは声をあげてしまった。



な、なにこの体勢……!!



気付けば、あたしは滝川くんの膝の上に横乗りの体勢になっていた。