「せ、性格悪すぎじゃあ……」




「だれが?」



ニコリと滝川くんの笑顔の濃さが増した。



「……ナンデモナイデス」



え、笑顔がここまで怖いなんて……!




「変なヤツだな。まぁ……とりあえず中に入れよ。どうせ気になってたんだろ。なんで俺がお前のこと知ってるのか」



「え……わっ!」



突然、滝川くんに腕を引っ張られ、あたしは生徒会室へ連れ込まれた。



そこは意外に整っていて、キレイな部屋だった。



生徒会室って初めて入ったけど……広いんだ。



部屋の奥には、職員室で使われているような引き出し付の机が、コの字型になるよう5つ配置されている。