目もとに滝川くんの人差し指かやってきて、涙をぬぐう。



新学期早々……あたしはついてないみたいだ。



「どうしよう……。滝川くんが女の子に迫られて浮気でもしたら……」



今まで心配しなかったことさえ、なんだか気になってしまう。



このままじゃ完全に負のループにはまる。



でも考え出したら次々に不安がこみ上げてきて……。



「いい加減にしろ」