「なんでここが分かった、って顔してんな。こんな分かりやすいもの落とされたら、だれだって分かるっつの」 あたしの疑問を察した滝川くんは、反対の手でなにかを突き出してきた。 「……あ」 あたしの、白いマフラー。 走っていたときに落としたんだ……。 逃げるのに必死で、落としたことに全然気づかなかった。