「……あ」 中には滝川くんがいて、すでに仕事を始めている。 その様子をしばらくみつめていると、視線に気づいたのか、あたしをチラリと見て「なに突っ立ってんだよ。入れよ」と、いつもの口ぶりで言った。 「う、ん。なにすれば、いい?」 「あー……じゃあ、このプリント10枚コピーして」