滝川くんの声で我に返った。
「し、知りたいけど……」
「じゃあ、明日の放課後、生徒会室に来な」
「……へっ?」
生徒会室?
彼の思いもよらない言葉に、あたしはなんともマヌケな声を出してしまった。
「ど、どうして生徒会室?ていうか、別にそこまで知りたいわけじゃ……」
「お前、ほんとにバカすぎ。つか、天然?」
知りたいわけじゃない、と言い終える前に遮られてしまった。
「はい!?あたしが天然?ないから!」
そう言い返すと、滝川くんは「無自覚かよ…」と言ってため息をついた。
どうしてこんなにバカ扱いされてるの、あたし……。
「まぁ、いいや。とりあえず生徒会室に来いよ」
「…………」