「なんでこれが、こうなるんだよ」



「だ、って……。ちゃんと教えてもらったとおりに解いたもん」



「ちゃんと聞いてたなら、こんな答えになるわけねーだろ。ここの答え、ルート5だし」



「あたしの答え、5だもん。ルートないだけじゃん」



あたしと滝川くんの間に、バチバチと火花が飛び散る。



「まぁまぁ、ふたりとも。そんなケンカ腰にならないで……」