そう言いながらあたしの頭を優しくなでる滝川くんに、思わずドキッとしてしまう。 き、きっと男の人にこんなことされた経験があまりないから、ドキドキするだけ、だよね……。 そう自分に言い聞かせつつ、胸の高鳴りがふつうに戻って、と胸に手を当てた。 「つか、立ち話もなんだから上がれよ」 「……へ?い、いいの?」 おうちの人、いないみたいだけど……。 いいのかな、上がっても。 「あぁ。……俺、だいじょぶかな」 玄関先で脱いだクツをそろえていると、うしろから滝川くんのつぶやく声が聞こえてきた。