あたしが呼び止める間もなく、太陽くんは名前のとおり太陽みたいなまぶしい笑顔を残して、友達の元へと、去ってしまった。 よ、用事がカラオケって……。。 頭の中で勝手に大変な用事だと思い込んでいたあたしは、なんだか裏切られた気分になる。 でも、とくに用があったわけじゃないし……ま、プリントとどけるくらいならいっか。 受け取ってしまった手前、行かないわけにはいかない。 お見舞いも兼ねて、行こう。 それに、滝川くんに会えるし……って、あれ?