快く承諾して、あたしは太陽くんの次の言葉を待った。 すると、太陽くんは「ありがとう」と言ったあと、「あのさ、これから俊の家に行ってくれない?」と、ほほえんだ。 周りはこれから下校しようとしている生徒たちでザワザワと騒がしいのに、太陽くんの言葉だけが鮮明に聞こえた。 「へ……?」 だけど、その意図がまったく読めなくて、あたしはマヌケな声を出してしまった。 「だから、俊の家に行ってほしいんだけど」 「……っな、なに言ってるの、太陽くん!?」