急いで来たからか、太陽くんはあたしの前まで来ると、膝に手を当てて息を整えている。



どうしたんだろう……そんなに慌てて。



「うん、久しぶり。生徒会の仕事はどう?もう慣れた?」



息を整えた太陽くんが顔を上げて、ニコッと笑う。



「慣れたっていうか……あたし、たいした仕事してないよ?」



「え、そうなの?」



あたしの言葉に太陽くんはキョトンとした顔になる。



「うん。あたし、滝川くんに飲み物入れてあげたり……。あとは、プリント類をコピーしたり、整理するだけだもん」