急いで来たからか、太陽くんはあたしの前まで来ると、膝に手を当てて息を整えている。
どうしたんだろう……そんなに慌てて。
「うん、久しぶり。生徒会の仕事はどう?もう慣れた?」
息を整えた太陽くんが顔を上げて、ニコッと笑う。
「慣れたっていうか……あたし、たいした仕事してないよ?」
「え、そうなの?」
あたしの言葉に太陽くんはキョトンとした顔になる。
「うん。あたし、滝川くんに飲み物入れてあげたり……。あとは、プリント類をコピーしたり、整理するだけだもん」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…