「は、はい……」 「安心しろ。もう行ったから」 彼の言葉にコクンとうなずく。 だけど、まだ体の震えは止まらない。 すると……。 「アイツはもういねぇから、だいじょぶだ」 ポン、と頭に彼の手が乗り、優しく撫でられた。 その大きくて温かい手のおかげで、だんだん震えがおさまっていく。 「あ、あのっ……」 「ん?」 「ほ、本当にありがとうございます。も、もう平気です」 顔を赤くしながら言うと、彼はフッと笑ってからあたしから離れた。