「ぅ……っ」
滝川くんのきつい言葉と態度に、北内さんはさらに泣きながら、ふたりの女の子とともに去っていった。
「も、もうちょっとソフトに言ってあげればいいのに」
好きな人にあんなこと言われたら、泣きたくもなる。
3人が去った後、ポツリとあたしはつぶやいた。
「優しくしたところでつけ上がるだけだろ。めんどくせぇ。ああまで言わないと、お前また同じ目に合うだけだぞ?」
「うっ……」
それはたしかにイヤだけど。
でも……泣くほど滝川くんのことを好きだったってことでしょ?
あたしは3人が去って行った方向を黙って見つめた。
そして今度は、滝川くんに視線を戻して尋ねる。


