【New】スイートな恋をめしあがれ♡



「そ、それはこの子がっ……」



すると、ボブの子が一瞬体をビクつかせて、口を開いた。



え……。



あ、あたしのせい……?



自分のせいにされて、一瞬驚くものの、そんなウソはすでに滝川くんにはお見通しのようだ。



「……なぐろうとしたうえに、コイツのせいにするって?ホント、最低なヤツらだな」



「っだ、だって納得いかない!どうしてこんな子が俊くんといるの!?あたしたちのほうが……」



北内さんはそう言うと、声をもらして泣きだしてしまった。



ど、どうしよう……。



まさか泣くとは思わなくてオロオロしていると……。



「泣けば済むと思ってんのか?」



滝川くんがフッと笑ってから北内さんにそう言い放った。



その声には、怒りしか含まれていないようで。



あたしに向けられていないと分かっていても、あたしまで体を震わせてしまうくらい、その声は冷たいものだった。