「無理やりなんて、あたし、生徒会とかそういうのには興味な……」と、そこまで言いかけたとき。
「あんたなんかいなくなればっ……」
「へっ?」
それまで黙っていた黒縁メガネの子……たしか、同じ中学だった北内さんが、あたしに向かって思い切り手を振り上げてきた。
も、もしかして……ぶたれる……?
「ちょ、ちょっと……!」
まさか手を出されるなんて思ってもみなくて、あたしは動揺する。
暴力反対!
「あ、あたしになにかしたって、どうにもならないじゃない……!」
「あんたが悪いのよ!」
そして、北内さんがあたしの頬めがけて、手を振り下ろしてきた。


