「さてと。お母さん少し買い物に行って来るわね。」 「え?ちょっ…」 「健君。ゆっくりしていってね」 「ありがとう。おばちゃん。」 ガチャッ―…… パタパタパタ―… いっちゃったよ……… ――――………… 「あたし…上行くね…」 「ちょっと待ってぇや。」 健があたしの手を掴んだ。 「や。あのな…俺…」 「明日から、こっちの学校通う…ねん。」 「へぇ―て。なんで??」 「なんでって…もう大阪には戻らんらしいねん。また一緒に学校通おな。」 健はニコニコ笑った。