YONAGO-LOVE STORY【5】



思わず強く抱き締める。

「マナお前が眠るまで

こうしていてやるっつってんだよ…」

「おとうさん…だいすき…」


「…ッたくよ~!お前は怒られてもオレの事好きか?」


「うん…すき…だってホノちゃんとマナのパパだもん…」


なんかすげぇ…
胸が熱くなる……!


「…お前ら2人は…オレの宝だよ!

オレだってオマエらが大好きだぜ…!!」


力を込めて本気で

言った。

コイツらを守れるのはオレしかいねぇ!!って思った

瞬間だよ…。

コイツらをあの嫁が引き取る事は

オレが絶対許さなかったんだ。

他所に男を作った女に

大事な娘らを

誰がやるかよ!!


オレたちは離婚した…

コイツらには

母親がいねぇ…

でも

オレが幸せにするって

誓ったんだよ。


異性のダチが常にいて、

それでも奴に言わせれば

『遊ぶだけ。友達なんだからいいでしょ?』

普段から

我慢に我慢を強いられ

オレの怒りは極限にまで達してしまい…

わずか一年半で終止符だよ!

ヤベぇだろ!?

…甦る…悪夢…
忘れもしねぇ
あの深夜

オレの元妻。ミカの奴…
外で男とヤった。

『久々に女の友達に会ったら盛り上がって遅くなっちゃった~』

なに食わぬ顔して

オレにウソをつきやがる。
アイツのウソ、解りやす過ぎなんだよ。もろあからさま。オレを騙せると思ったんだよな…ナメられたもんだな…!