思わず強く抱き締める。
「マナお前が眠るまで
こうしていてやるっつってんだよ…」
「おとうさん…だいすき…」
「…ッたくよ~!お前は怒られてもオレの事好きか?」
「うん…すき…だってホノちゃんとマナのパパだもん…」
なんかすげぇ…
胸が熱くなる……!
「…お前ら2人は…オレの宝だよ!
オレだってオマエらが大好きだぜ…!!」
力を込めて本気で
言った。
コイツらを守れるのはオレしかいねぇ!!って思った
瞬間だよ…。
コイツらをあの嫁が引き取る事は
オレが絶対許さなかったんだ。
他所に男を作った女に
大事な娘らを
誰がやるかよ!!
オレたちは離婚した…
コイツらには
母親がいねぇ…
でも
オレが幸せにするって
誓ったんだよ。
異性のダチが常にいて、
それでも奴に言わせれば
『遊ぶだけ。友達なんだからいいでしょ?』
普段から
我慢に我慢を強いられ
オレの怒りは極限にまで達してしまい…
わずか一年半で終止符だよ!
ヤベぇだろ!?
…甦る…悪夢…
忘れもしねぇ
あの深夜
オレの元妻。ミカの奴…
外で男とヤった。
『久々に女の友達に会ったら盛り上がって遅くなっちゃった~』
なに食わぬ顔して
オレにウソをつきやがる。
アイツのウソ、解りやす過ぎなんだよ。もろあからさま。オレを騙せると思ったんだよな…ナメられたもんだな…!



