「孝次…」
少し寂しげな声つきになるオマエ。
「なんだよ?(笑)どーした?オイ」
明るく返してみる。
「夜に聞くからよけい感じるのかな…ジンとくるよ…心に」
「そっか~オレのこのオマエへの気持ちはよ~
こんなもんじゃねーよ!!
まだ電話切りたくねぇぇ?
もっと言ってやろうか!?
どーなんだよ!?」
真夜中だが
なんかオレ必死にコイツに話しかけていた…
寂しげな声になったいずみを心配した。
「孝次…」
またオマエは…
「週末会うか?」
「うん☆」
「もういいかぃ?切る?」
「うん☆おやすみ!!愛しい孝次…」
「おぅ!愛してるぜ!おやすみ」
週末絶対会うぞ…
いずみとの電話を切ったあと…
寝息を立てて眠る娘らを
オレはしばらく見つめていた。
そんな夜が更けていく…



