YONAGO-LOVE STORY【5】


「孝次…」

少し寂しげな声つきになるオマエ。

「なんだよ?(笑)どーした?オイ」

明るく返してみる。

「夜に聞くからよけい感じるのかな…ジンとくるよ…心に」

「そっか~オレのこのオマエへの気持ちはよ~

こんなもんじゃねーよ!!

まだ電話切りたくねぇぇ?

もっと言ってやろうか!?
どーなんだよ!?」

真夜中だが

なんかオレ必死にコイツに話しかけていた…

寂しげな声になったいずみを心配した。

「孝次…」

またオマエは…

「週末会うか?」

「うん☆」

「もういいかぃ?切る?」

「うん☆おやすみ!!愛しい孝次…」

「おぅ!愛してるぜ!おやすみ」

週末絶対会うぞ…


いずみとの電話を切ったあと…

寝息を立てて眠る娘らを
オレはしばらく見つめていた。

そんな夜が更けていく…