今回のテスト勉強、
結構頑張ったつもりだったのに。


寝る間も惜しんで問題を解きまくったのに。


「おいお前の点数分けろよー!」
「つーかお前、授業中いつも寝てんのにいつ勉強してんの?」

男子生徒がなんとなく新田にした質問に、
あたしもつい耳を向けた。


そして、
「んー?俺天才だからさ」

なんてあっけらかんと笑った新田を見て
ぶっ飛ばしたい衝動に駆られた。


だけどさすがにそれは抑えたあたしは、
思いっきり新田のことを睨んでやった。




……。


「やば。」




新田と思いっきり目が合った。