僕は君と僕の二人だけの楽園を夢見ながら、ゆっくりと息絶えた君に近づいた。 右手に君を殺した拳銃を、左手に自らを突き刺すナイフを持って。 そして君の前で座り、 「僕の名前は、――――だよ」 と僕の名前をささやいた後。 左手を振り上げ、自らの心臓めがけて力強く振り下ろした。 【完】