「ふ~ん。なるほど・・・。麻那もついに目覚めたか・・・。」
顔がにやけてる紗羅。可愛い顔が台無しですぜ・・・。
「何が???」
「まだわからないの??恋よ!!いい?麻那。あなたは裕也に恋したの。」
「ええええええええええええええええええええええええええええええ」
こ・・・恋?? 私が???
「麻那!!声デカすぎ!!先生に怪しまれるじゃない!」
「・・ごめん・・」
「それにしてもよかった~。麻那は超美少女なのに、鈍感だし、私はヒヤヒヤしてたの。告白だって何回も受けてるのにみんな断るんだもん。もったいない・・。
バスケ部のエースのイケメン君の告白も断るし、一生彼氏できないかと思ってたのよ。」
「そう・・・。」
一生って・・・。
私だって彼氏がいらないわけじゃなかった。
でも、まず好きな人がいなかった。
・・・。 私って・・・お子様・・・?初恋もまだだったなんて・・・。
「全力で応援するから!!頑張りなさいよ~麻那!!」
「うん・・・。」
神田麻那。15歳。ついに初恋しちゃいました。

