切な馴染み





「そういや結衣、わりぃけど今日先帰ってて!」



「え?う、うん!いいけど…なんで?」





小学生のときも中学生のときも、

こうやって毎日一緒に登校して、下校して。




もう、それが当たり前になっていた。




「呼び出しー。」



「え、先生から?遥斗、なにしたの!?」





「バカ、なにもしてねーよ。今日は、後輩っ。」




そう言って、遥斗は制服のポケットから可愛らしい紙を取り出した。