また明日生きたい

雅樹side
「亜子さんは、頭を強く打っており、外傷は少ないものの、記憶が戻るのは…奇跡となります。」
「そんなっ…!亜子は…亜子は…」
おばさんは泣きわめき、おじさんはおばさんを支えている。

「でも…っ!記憶が戻らないわけではないんですよね!?」
「はい。しかし…」
「可能性があるならば!俺は記憶を取り戻させてやる!」

「雅樹くん…気持ちは嬉しいが、焦らないでやってくれ。もし、記憶を取り戻したとして、事故のことを思い出したら…」
おじさんは少し悲しげに言った
「でも…!」
「ゆっくりでいいじゃないか…少しずつ…だ」