いったい、なにしたいのかも、わからない。


おまけにマスクはしたままだし……。


……って、それは、関係ないか……。


そう思っていると……。


「じゃあ、どうぞ」


なんの脈絡もない言葉を口にして、白藤さんは、あたしの背中を押し……ドアを開けた。


「ようこそ。
我が事務所へ」