――ピルルルル……。 王河の、優しくて柔らかいキスの最中、電話が鳴った。 「あー、もー、時間か……」 そんなひとり言を呟いて、王河があたしを離し、制服のポケットから電話を取り出した。 そして……。 「あー、俺。 つーか、わかったから。 わめくな」