ラプソディ・イン・×××

「オレんちは、

母親と、ばあちゃんだけ。

リコンしてんだ、うち」



「…そうだったんだ。

…お父さんの調子は…?」


「…さあ」



スミレはオレの横に座り直した。


「まだ病院?」


「うん、入院中」



「…病院、まだ行ってないの?」


「…うん、まあ…」



「…どうして?」



「親父も昔

サックス吹きだったんだよね」


「…へぇ〜?」


脈絡のないオレの話に、

スミレはきょとんとした。



「で、隠し子がいる」


「え…」



「最低だろ?」


オレは軽く笑った。


スミレが、

どうしたらいいか

かんないって顔してるから、

よけい笑えた。



「で、オレのきょうだいは、

スミレも間違いなく知ってる。

図書室の常連だからさ」



「え」


スミレは大きく目を見開いた。

反応が面白くて、

オレはまた笑った。



「佐野椎南っつーの。

オレの、腹違いの姉なんだ」