ラプソディ・イン・×××

「ゴメン、ゴメン。

つか、どうした?

スミレここ来んの珍しいじゃん。

なんか用?」



「ううん、ちょっと寄っただけ。

もうすぐこの校舎

閉まっちゃうじゃない?


だから君が練習してるとこ

ゆっくり見てみたいって

思ってたのよね。

ここ、風通しいいよね」


スミレは窓から外を眺めた。


窓から風が入ってきて、

スミレの髪を揺らした。



スミレと一緒にいるのは

心地いい。


セッションスンすんのも

すぐにしっくりきたし、

何もしなくても

気構えることないし。


たぶん、波長ってやつが

合ってんのかも。



「なぁ、スミレって実家住まい?」


唐突な質問に、

スミレはちょっと面食らって

目をパチパチさせた。



「うん。そうだけど?」



「両親はいる?兄弟は?」


「いるよ、両親二人とも。

きょうだいも。姉と弟がいるわ」


「へ〜、いいな。仲良い?」



スミレはちょっと考えてから

答えた。


「う〜ん、ふつうかな」

と苦笑いした。