ラプソディ・イン・×××

単に腕の問題かもしれないけど、

思った以上に人が集まらなくて、

集まってくれるのも知人ばっかりで。


半ばヤケになって演奏続けてた。




そこに偶然現れたのが

部活帰りのフリアだった。




いきなり駆けよってきて、

オレのサックスに合わせて

踊りだしたんだ。


即興で。



短い制服のスカートにもかかわらず、

足を高くあげて。


一瞬ヒヤってしたけど、

ちゃんとスカートの下には

見えても大丈夫なように

履いてたんだけど。



物珍しい光景に

人がどんどん集まった。



初めてのことだった。


顔を見合わせて

タイミングを合わせる。



フリアの動きに音を合わせる。


オレの音にフリアが体を動かす。


オレたちは息がぴったりだった。



どれだけの時間だったっけ?


長かったのか

じつは短かったのか、

ほんとに覚えてなくて。


現実なんだけど、

どこか幻想的で。


舞うフリアから目が離せなかった。