ラプソディ・イン・×××

『偶然人来て、

開いたから出れたよ。

別に気にしてないから』


スミレにメールして

開けてもらったことは

いちいちフリアに

説明する必要ないと思った。


スミレと一緒に

サックスやることも話してねぇし。



『そっか、よかった。

じゃサックス頑張って』


フリアからはすぐに返信があった。



『ちゃんと埋め合わせするから』

そう送ろうと思ったけど、

やめて代わりに

『サンキュー』

とだけ送った。



「お前ら別れたってのに、

仲良いよな〜、うらやましいわ」


「どこが?」


「ギスギスするより

よっぽどマシやで。

同じ学校やしな」


「…確かに」



でも、正直迷ってる。



別れた時、

フリアは友だちに戻ろうって言った。


でもオレは、

付き合う前から一度だって

フリアを友だちだと

思ったことがなかった。


だから、距離の取り方が

よくわからなくなってる。