ラプソディ・イン・×××

「…うん。いいの。別に。

すぐにどうにかしたいとは

思ってないから。

それにもう、

サックスにヤキモチ焼くのは

やめたの。

サックスのおかげで、

アタシたち結びつけたわけだし。

長い目でみて頑張るわ。

またアタシとつき合いたいって

思ってもらえるようにね。

別にいいでしょ?

頑張るくらい」


フリアは、ニコリと笑いかけた。


いつもの強気な瞳に戻っていた。



「…ああ」


オレが首を縦に振ると、



「アタシは、

素直になることにしたの」


思わせぶりにつぶやいたかと

思ったら、


フリアはオレの肩に手をかけて、


−−−チュ


背伸びして、頬にキスしてきた。


そして耳元でささやいた。



「好きよ」



目を細めて微笑んだフリアに、



「…ま、頑張れば?」


と、平静と上から言ったけど。



心、掴まれた感覚と、

二人の間に、

ワクワクした期待めいたものが、

ピリッと静電気のように流れた。