ラプソディ・イン・×××

「すげぇイイ匂い…」



「ブルームーンは、飲む香水って

言われるくらいやからな」




カクテルのブルームーン。


アルコール度数強いっていうから、

遠慮してたけど、

一回くらい飲んでみたいって

ずっと思ってた。



ためらいつつ、グラスを手に取った。



一体どんな素晴らしい味が

するんだろう。


期待に胸膨らませて、いざ…!


飲んでみたら…



「!」



噴き出すかと思った。

つーか、ちょっと噴き出した。



「マッズ!!きっつ!何だコレ!」



こんなん飲めたもんじゃねー!


身を反らして、咳込む。



「ジン、

作り方間違ってんじゃねぇの?!」



ジンの眉間に

ズバっと縦にシワが入った。


「はぁ?!アホか!

マズいわけあるか!

寸分たがわず

レシピ通りやっちゅうねん!

親父やラムが作ったって一緒や!

味が分からんのは

ウォッカがまだお子様やからや!」



「大人でもこんなん飲めねぇよ!」



ティッシュペーパーで

口元とテーブルをふく。



期待デカかった分、ガッカリだ。