ラプソディ・イン・×××

「…早いなぁ。

夏休みも今日で最後かぁ。。。」




8月最後の日。



ジン家のバーカウンターに

突っ伏した。



「…色々あったけどなぁ…」


ぼんやりと考えこんだ。


「結局、終わりかぁ…」


夏も恋も。…なんつって。



シックなカウンターバー。

現実から孤立したような空間で

カウンターの木目を見てると、

気持ちがこぼれる。



気持ちが落ちてるときに、

バーには来るもんじゃないな。


何でも話しちまうから。


これってバーマジック?




「…スミレさんに告白は?

結局せんかったん?」

と、ジン。



「したところで…意味ないじゃん」


と、オレは苦笑いした。



スミレは、プーさんに、

全力で甘えていた。


オレの出る幕はない。



まだ淡いうちに頭打ちされた。


かえって良かった。


それ以上、気持ちが盛り上がる

ことがないから。



だから、言うほど、

失恋した自覚は少ない。



「…まぁ確かに、

そんなところ見たあとやったら、

告白なんかできんよなぁ」


カチャカチャと

グラスの音が聞こえる。



「…なぁ、ジン。

何か良いカクテル出してよ」