ラプソディ・イン・×××

浮かない顔をしたスミレの

足取りが重い。



ニコニコした印象しかない

プーさんも、真面目な顔だ。



ただならぬ雰囲気…。



二人して、

音楽棟に向かっていたものの、

音楽棟の中に入ってこず、

人目を避けるように、

少し外れた建物の裏手に

入っていった。



いつもだったら、

やり過ごす場面だったけど、

予感めいた何かを感じた。



スミレ、どうしたんだろう…?

何かあったのか?



オレは、屋上から降りて、

二人が身を隠した建物の裏手に

様子を見に行くことにした。



建物の正面にたどり着く。


裏手にまわるため、

建物の角を曲がる寸前に

差し掛かったとき、



「…何度も話し合って

決めたことじゃないか」



声が聞こえてきた。

プーさんの声だ。



コソっと覗いて見たら、

スミレとプーさんが

話し続けている姿が目に入った。


スミレは腕を組んだまま

うつむいている。