ラプソディ・イン・×××

スミレの言葉が脳裏によぎる。



『フリアさん、

まだウォッカのこと……』



−−うん。


何となくオレも気づいてる。



けど、誰も、

その先、言わないでくれな。




だってさ、

オレら、やり直したって、

きっとまた上手くいかない。



だって、やっぱオレ、

サックスに夢中だしさ。



それでオレら、

上手くいかなくなったんだろ。



オレ一生変わんねーもん。


それどころか、

テナーにも目覚めて、

他楽器とのコラボにも目覚めて、

前よりどんどん

夢中になってんだもん。



ほら、やっぱ、無理だよな。


ごめんな、フリア。



抱きしめられるくらい、

側にいなくてほんとよかったよ。